御影石について考える

新型コロナウイルスの国内拡大もピークを迎えつつあるという所でしょうか。急場の危機は長期的な対応ができる危機に変えて凌ぐと言ったのが松下幸之助だったとかそうじゃなかったとか。

我々一般市民のできる事といえば不要不急の外出を避け、手洗いうがいの励行、お互いに適切な距離を保って生活することに尽きるでしょうか。 ここからが踏ん張りどころですね。

さて、御影石についてですが通常の用法としての”御影石”もやはり総称でありまして、では総称でない御影石とは何なのか?もともとは神戸市御影で採れる固有の石の名前( 現在は丁場停止)でして、本来の御影石を呼称する際には”本御影”と呼んで総称としての御影石と区別しております。

石材業界であれば誰もが知っている御影ですが、本御影の採掘当時は北海道にはあまり流通しなかった様で、私も道内の石造物においては本御影をさだかに観察した記憶がありません。

全国には御影と名の付く石材が有りまして、神戸の御影から派生した呼び方ですが北海道清水町にも御影という地名が有ります。駅名の由来にもなっておりますが、そこで採掘されていたのが十勝御影(白系の御影でこちらも現在は採掘停止中)です。

現在は本御影が採掘停止中であり、文脈から”御影石”を総称として使っているということは”花こう岩”の用法にくらべて比較的容易に判断が可能です。

以上、”花こう岩”と”御影石”について整理してみました。